墓標の前で目覚めた少女。
自分が誰を弔っているのかも思い出せないまま、それでも祈ることをやめられない。
名を刻まれぬ石が、丘の上に並んでいた。
誰が眠っているのか、彼女は思い出せない。ただ、膝をつくたびに胸が軋む。
それでも祈るのは、忘れたことへの詫びだったのかもしれない。